前へ
次へ

道徳と法律の違いを考えましょう

法律と道徳は似ているようで違う概念です。
法律は法典として明記された文章があります。
さらに、この法典を解釈する根拠として判例という実際の過去の裁判例があります。
一方、道徳には明文化されたものはありません。
一般的には慣習が根拠となっていると考えられています。
法律と道徳の決定的な違いは罰則の有無や強行的かどうかによります。
法律は罰則を伴う場合がありますが、反道徳的な行為に対しての罰則はありません。
ここで言う罰則とは国家による刑罰と考えましょう。
ですから、反道徳的行為に対しては、例えば親族間や近所関係での接し方が変わってくると言ったことが起こっても、刑罰のように強制的に心身の自由や財産を没収される、つまり懲役や罰金はありません。
これは、民法と刑法を検証すれば納得できます。
民法は個人と個人の関係を定めた法律です。
問題にしているのは個人の法律で保護すべき利益です。
また損害賠償の規定はありますが、罰則は民法には馴染みません。
規定でも入会権などのように古くからの慣習を法律に定めたものが目につきます。
ところが刑法は一定の行為に対して刑罰が定められています。
法律で保護すべき利益は国家に秩序などついてです。
考え方には、民法をさらに法律化したものが刑法だというものもありますが、目的が違うと考えるのが分かり易いでしょう。

Page Top